逆算ゴルフ®︎のラウンドレッスンの大きな特徴としてレッスン前に、オリエンテーション(=オリエン)を行います。
現状を話してもらって、今日のレッスンで何ができたらいいか、やってみたいことなど目標をヒアリング。その日取り組む課題を一緒に考えて決めていきます。実は、この時間をとても大切にしていて、これで1日のレッスンの良し悪しが決まってしまうくらいだと感じています。
この時私たちが大事にしていることは…
◉今日一日でゴルフの問題が解決しないことを理解してもらうこと。
◉自分が抱えている課題や問題点、やってみたいこと、できたらいいなと思うことを言葉にしてもらうこと
皆さんゴルフが上手くなりたい!と熱心に取り組んでいるけれど、実は曖昧だったり漠然と練習やラウンドをしている方が多いように感じています。
少しでも遠くに飛ばしたい
なんとなくアプローチが上手くなったらいいんじゃないか
パターも3パットがなくなったらスコアが縮まると思う
フェアウェイウッドも上手に当てたい
今は情報が溢れているので、どれを選んだらいいかわからなくなってしまっている感じです。そして、何が自分に合っているのかを見極められないで片っ端から試し、混乱しているようにも見えます。
そこでラウンドレッスンの前に頭の中を整理する時間をとります。普段、自分のゴルフのことを考える時間も話す時間もなかなかとれないと思うので、オリエンの時間に言葉にしてホワイトボードに書き出して視覚化し、一緒に「自分がやりたいゴルフやプレースタイル・今、取り組むといいこと」などをはっきりさせることがオリエンの目的です。
言葉にすると、あれもこれもダメ。まだまだ足りない…ということが沢山出てきます。その割に、出来たらいいと思いながらも内容が抽象的でその根拠ははっきりしていない。どうしてそこが上手くなったらいいのか?ということが明確にはなってないことが多々あります。
言葉にしてみると曖昧なまま、なんとなくそうするものだと思い込んでいるケースもあり、現状の目標から考えると、取り掛かる必要のない技術やマネジメントだと解ることも多々。
先日のオリエンでこんな課題をあげた方がいました。
70y以内のショットの精度を上げたら平均スコアが縮んで次のステージにいけるんじゃないか?
詳しくお話を伺っていくと、ショットの傾向から推測すると持ち球やクラブ選択にも関係がありそう。そう考えるといくつかの選択肢が浮かびました。
・技術を増やすのか?
・クラブセッティングを見直して技術はそのままにするのか?
・持ち球を活かした場合のパッティングの傾向と対策
提案した結果、技術をレッスンで試しつつ、クラブセッティングも今後検討していくことを選択されました。違った視点での提案をしたことで、できることや取り組む課題が明確になっていきました。
大人の学びは理解して納得することが大事といいます。
なぜなのか?がわかること。そして、こうしたら良くなるかも?やってみよう、と試すこと。
こう思えれば、私たちがたくさん指導やレクチャーしなくてもご自分で進んで取り組んでくれます。
オリエン終了後、先ほどの課題をあげてくれた方が「これだけで元を取った(笑)」と言ってくださったのは、私たちにとって大きな喜びと自信になりました。
ゴルフはテクニックだけでは上達は難しいスポーツです。
テクニックに偏るレッスンが多い中、ゴルフの考え方や取り組み方をお伝えするレッスンをもっと知ってもらいたいと私たちは思っています。
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