今回ホームページからお問い合わせいただいたKさん。4スタンス理論に興味があり、それを取り入れている女性のゴルフコーチとして探し当ててくださったそうです。
お話を伺うと肘や肩に痛みがあるとのことなので、ゴルフレッスンの前にコンディショニングをさせていただくことにしました。
すでにチェック済みだったタイプの事は考えず、体の軸を整えながら調整した後タイプチェックをすると、伺っていたタイプと違う反応がありました。色んな要因でタイプが確定しにくい場合がありますが、そういう時は無理に断定はせず、全体定理で一番大事な「土踏まずでちゃんと立つこと」を意識して、その中でご自分が一番バランスよく気持ちよく動ける動きを探して行くことを提案しました。
コンディショニングの後、Kさんは以前のタイプと今回判定したタイプについて調べたそうです。
思い当たる節もあるし、今までのタイプに合わせてやってきた事がちがっていたのかも?と混乱をしてしまった様子でした。
後日お約束していたゴルフレッスンまでの間、私たちも悩み、どういった方向性で進めるのが良いだろうかと話し合い迎えた当日。
実際スイングを見て感じたことは、タイプを意識して動くがために起こる「タイプの作り込み」のような状態に見えました。タイプのキーワードを引っ張られていて、結果的にどのタイプにも当てはまらない重心位置になっていました。
後ろからのスイングを見てみると体を支えるために下半身の一部分が震えるくらい頑張っているようにみえます。
どうにか支えようとすることで、別の箇所である末端の腕に力が入り、不自然な動きをすることで不安定になり、再現性が低くなっていると感じました。
球を捉える技術のレベルは高いと感じたので、打つ技術よりも、重心位置の修正とカラダの動きやすさを今回のレッスンでは扱う事にしました。
作り込まれた感覚をご自身の本来持っている感覚で探していくために、一旦ゴルフクラブは持たずに立ってもらいます。そこで「手押し相撲」をしました。
両手を合わせた状態から押したりひいたりする動きは、本来のカラダの自然な動きが出やすくなります。昔ながらの遊びというものは単純ですのでわかりやすいものが多いです。
そうして2人でやっていると自然と笑いが出てきました。笑うと体は緩み、その中で負けまいとして力を瞬時に入れようとすると勝手に自分のタイプの動作をします。
色々な理論やタイプの特徴に囚われず、自然に動いちゃった!とか思わずそうなった!という感覚を見つけられたら、またゴルフに戻ります。
残り時間はほとんど自分の重心探しをしながらKさんは球を打っていました。
タイプを知ってそれを手がかりにする方法ももちろんいいと思います。
ですが、目的は打ちたいと思う球のイメージとカラダの動きが一致していること。
楽に気持ちよく動けて振れること、想定内の球が飛んでいくことで、理想は終わった後に痛みがないことが重要だと私たちは考えています。
コメント