資生堂レディスオープンで感じた“今”の女子プロと、コーチとしての視点

7月3日から6日まで、資生堂レディスのネット配信スタッフとして現地に入り、女子プロのプレーを間近で見る機会をいただきました。
3年前にもトーナメントを観たときに感じた技術の高さに驚きましたが、今回はさらに強く「レベルが違う」と感じました。

想像を超える精度とパワー

180ヤード付近の距離から、当たり前のようにグリーンを正確に捉える選手たち。
ユーティリティで放たれる球の高さとその止まり方は、自分が現役の頃にイメージしていたものとは全く違いました。
しかもそれを打っているのが特別体格が大きいというわけでもない、小柄な選手たちという事実。

長いクラブを操る技術。
高くて止まる球。
スコアの出し方。
飛距離。

そしてそれらを兼ね備えた選手たちが、今の女子プロの「当たり前」になっていることに、大きな衝撃と尊敬の気持ちを抱きました。

技術を見るだけではない、コーチとしての視点

今回は注目選手の組に随行する機会も多く、いわゆるトップ層の選手を数十人、間近で見ることができました。
今までとは違い、自分がプレーヤーとしてそこに並びたいという気持ちよりも、「コーチとしてどんなサポートができるか」を自然と考えることができた4日間でした。

選手たちの技術には心からの称賛を送りたい一方で、気になる点もありました。
それはキャディとのコミュニケーション、そして選手間の距離感。プレッシャーの中で結果を求められるトーナメントという環境では、技術だけでなく、メンタル面のサポートが非常に重要だと感じました。

トーナメントとステップアップツアーの「壁」

今の女子プロ界の構造としては、レギュラーツアー、ステップアップツアー、レジェンズツアーと分かれていますが、特にレギュラーとステップの間には、明らかな技術と体力、そして“経験”の差があると感じます。

トーナメントで活躍するには、単なるスキルだけでは足りません。そこには“戦い続ける”ためのエネルギーと、折れない心が必要です。
その過酷な状況で実力を発揮し続けていくには、誰かに丁寧に話せる時間と環境が必要だと感じます。

私はゴルフコーチとして、今後このトーナメントの世界、あるいはそれを目指す選手たちに対して、どんなサポートができるのか。それを考え、形にしていくことをこれからの課題にしたいと強く感じました。

嬉しかった声

今回、現地でYouTubeを見てくださっているという方々から何人も声をかけていただきました。

「YouTube、いつも見てますよ」
「画面で見るのと実際に会った感じが全然違って、逆に身近に感じました」
「この大会にスタッフとして来るって聞いてたので、探してました!」

声をかけてもらえたこと、本当に嬉しかったです。こういう繋がりが、ゴルフをもっと身近に、もっと楽しくしてくれるんだと改めて実感しました。

こうした現場に立ち会える機会は、本当に貴重です。自分自身も、まだまだ学ぶことがたくさんある。
だからこそ、プレーヤーを支える側として、できることをもっと深く、もっと広く考えていきたいと思った4日間でした。

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