Kさん(60代男性)は飛距離も出せ、パーオンもできる腕前です。しかし、グリーンに乗ってからのパットが思うように打てず、それがスコアに大きく影響してしまっているとのこと。
それを克服しようと、色々な人のアドバイスを受けて取り入れているものの、本番になるとうまくいかない…
また、不安が大きくなってメンタル的な影響があるとも思っているそうです。
以前のラウンドレッスンでも同じ悩みをあげていたので、その時はグリップの意識など、技術的な面からのアドバイスをさせて頂きました。しかし今回のレッスンでお聞きしたところ、やはりラウンドでは、不安になってしまうと悩んでいらっしゃいました。
実際にパットを見せてもらうと、ショートパットで起きている現象というのは、インパクトの時にヘッドの動きがアウトサイドインになり、ボールにスライス回転がかかっている状態。その結果、狙いはいいのに右側に外していました。
Kさんにどんな事に注意してパットをしているかと訪ねると…
・パターを真っ直ぐ引く事
・芯で捉える事
これを意識しているそうで、本人としてはアウトサイドインになっている意識がなく、私たちが撮った動画をみて驚いていました。
そこで、今まで色々なアドバイスを受けた事で、必要以上の意識がストロークにいき、ぎこちない動きになっているのでは?と仮説を立て、ストロークを修正しない選択をして「スライスの球がでる」ことを見越したラインで読む事を提案してみました。
つまり、打つことは今まで通りに打つ。ラインを読む時にスライス分の保険をかけて読むという戦術です。
具体的なラインの読み方は、
フックラインは少なめに読む。
スライスラインは少し多めに読む。
ざっくりした方法ですが、そう決めることでKさんの気持ちがグンと楽になり、ショートパットにのぞむ姿勢が見違えるように変化しました。そして、面白いようにカップの中にボールが入っていくのです!
これには、私たちも思わず拍手!
打ち方を直す事だけを考えていたKさんからは、
「これは仕事にも通じるパラダイムシフトだった!」との、嬉しいコメント。
苦手意識やプレッシャーを感じ、悩み迷いながらストロークするよりも、ラインの読み方で調整すると決めて、打つ事に集中した方が安心して気楽になれて結果もついてきます。
このブログを書いていた時、タイミングよくKさんからラウンド報告のメッセージが来ました。
さらにさらに後日の報告では…
素晴らしい〜!私たちも嬉しいです!
ゴルフはメンタルのスポーツです。安心できる状態ができると迷いが少なくなり、気持ちが前向きになり、体の動きも良くなります。
今まで気になっていたパット数が減ることで、今までよりももっとアグレッシブにゴルフを組み立ていけると思います。
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