突然ですが、みなさんはどんなきっかけでクラブを買い替えようと思いますか?
私たちのレッスンには男性も多く参加して下さいます。
ラウンドレッスンに参加してくれたFさんはスコア80台を出すゴルファーです。朝のオリエンテーションで、Fさんの今の困りごとや課題を出してもらいました。
年齢、体調を考慮してクラブを買い替えたら、ショートアイアンが曲がる。距離が合わなくて飛びすぎる。
Fさんは、ご自身の状態に合わせてクラブをチェンジしようと思ったのが理由でした。
それなのに、こんなことが起きているとのこと。
そうなんです!
クラブチェンジをすると、そういう事が起きるので、買い替えには慎重になって欲しいと私は思っています。
何となく漠然とした理由で買い替える方も多いのですが、メリットだけではなくデメリットも一緒に考えておく必要があります。
具体的に気にかけて欲しいことはこちら。
今回、Fさんがスペックの軽いもの、柔らかいものを選択した事には、私も大賛成です。
ですが、楽になるだろうと思ってクラブを変更したのに「曲がる」「距離が合わない」という状態が出てくると、このクラブチェンジは果たして良かったのか?と疑いたくなるのではないでしょうか。
また、飛距離を求めてより飛ぶものを探しがちですが、自分の想定している飛距離より飛んでしまうのはゴルフゲームではミスに繋がり、却って悩みの一つになる場合もあります。
今までとスペックが異なれば異なるほど、起きる現象や違和感は大きくなることが予想されます。
Fさんにもその説明をさせてもらいました。
Fさんの感性ならば、練習しながら距離感や特性を掴み、新しいクラブも使いこなしていかれると思います。
私自身もクラブチェンジについては同じ経験をしています。
もともと師匠からはプロたるもの、どんなクラブであっても道具を操るのがプロだと教わりました。与えられたクラブを使いこなせねば、と思い込んでいましたが、現役を終えた私に男性用のクラブスペックを操ることには無理がありました。
数年前に、クラブを大幅に変更し、短尺クラブにしたことで、その違いを身をもって体感し、クラフトマンからクラブを変えることは、技術も変えることだと聞いてなるほどと思いました。
しかしクラブの長さを極端に短く、軽く、柔らかいシャフトのものを使うのは、今までの感覚が全く変わり、頭の中から変えなければならない。
クラブを変える覚悟を決めるまで、実に一年以上かかりました。
長くゴルフを共にした相棒であるクラブなら尚更、クラブの癖や使い方を無意識にも掴んでいるものです。
新しく迎えるクラブと仲良くするには、それなりに時間が必要ということをまず理解してもらいたいですね。
そう言ったことを考慮して、大事なラウンドや試合があるならば、逆算して購入するタイミングを考える必要があります。
クラブチェンジを検討されている方の参考になれば嬉しいです!
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