先日、横浜元町のインドア練習場を拠点にレッスンをしているティーチングプロの後藤裕美子プロを訪ねてきました。
施設が充実していて、パッティングトレーニングシステムのPuttViewも設置されていました。
色々な練習方法が選べて、面白かったです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ゴルファーのプロは2つの種類に分かれます。
ツアープロ(トーナメントプロ)とティーチングプロ(レッスンプロ)です。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が創立して会員が増え始めた頃、協会としてトーナメントで活動するプロゴルファーの資格を与えるだけではなく女性のゴルフ指導者を育成していこうという動きがありました。
私はプロテストに合格し、ツアープロとしてスタート。その後、PGAティーチングプロA級、LPGAジュニアコーチの資格を取得しました。両方の資格を持つプロですが、プレイヤーからゴルフコーチとして指導者に移行したという経緯があります。一方、後藤プロはPGAティーチングプロA級、LPGAジュニアコーチの資格を持ちジュニアを中心にアマチュアゴルファーのレッスンをする、教えることを専門にしてきた「ティーチングのプロ」。
私と彼女ではゴルフ指導の視点が違うので勉強になることが多く、今までずっとお付き合いさせていただき、刺激をいただいています。
彼女のジュニア指導におけるモットーを聞いて興味深かった一言は、「ジュニアにゴルフだけを教えない」
高学年の女子との会話で気になる言葉遣いがあった時に指摘をする。例えば、「ママ」じゃなくて「母」でしょ?とか。また、子供達が使っている場所が散らかっている時には、「ここはゴミ捨て場なのかな〜?」などと、小うるさいおばさん役を率先して行っていると言います(笑)
近年、プロゴルファーの低年齢化が加速しています。トーナメントで活躍するプロゴルファーは小さい頃からゴルフの試合に出場していて、学校行事などに参加することも難しいようです。そんな青春時代と引き換えに、一握りのプロゴルファーとして賞金を稼ぐ世界にいくわけだから仕方ないとも言えますが、大人になった彼らには色々と支障が出てくる場合も。
ゴルフを一生懸命に取り組んでいるジュニアゴルファー達にゴルフを教えてくれる人はたくさんいるが、社会人としてのモラルを教える大人が少ないという現状。後藤プロは自ら率先して嫌われてもその役を買って出ているそうです。ゴルフはあくまでも手段であって、いくらゴルフが上手くても人間性に欠けていたら本末転倒ということを指導者として伝えています。
キッズイベントのアイスブレイク。楽しみながら体をほぐします。
ジュニアイベントなどの現場でも、リーダーとしての手腕も発揮し後進の指導にも力を入れている彼女。その指導スタイルやイベントに対する考え方をを聞いて、ここにもプロフェッショナルがいるなと改めて感じました。
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