JIKU基盤コンディショニングでは、色々なお話をお客様から聞かせていただく事が多いです。どうやらカラダがゆるむと、みなさん心も開いてくれるようです。今回は、70代後半の男性Iさんのお話をご紹介します。(ご本人の了承はいただいています)
月2回、コンディショニングに来てくださるIさん。大病をされ、さらに今は奥様の介護もされているとのこと。その為にいいと言われることはなんでもしてきたが、中々好転しなかったので以前、ゴルフレッスンを受けていた私の所へコンディショニングを受けたいと通ってくださっています。
当初は、頻尿で困っていたIさんでしたが、コンディショニングを受けて3ヶ月が経ったころ「今日ここへ来るまでに一度もトイレに寄らずに来れたんだ」と言いにくそうでしたが嬉しそうに教えてくださいました。その後、ご自分のことをポツリポツリとお話ししてくれました。
最近車を擦ってしまい免許を返納しようと決めたこと。返納すると決めたことで歩く練習として会社まで歩いて通勤、1週間で5万歩歩いたこと。大病のせいで右足が動かないのか調べるために脳のCTを撮ったのでその結果を待って、異常なしならゴルフや体のメンテナンスを優先したいこと。
近況をひとしきりお話になった後、13歳でお父様が死去、15歳で集団就職して田舎から東京に出て必死に働きながら高校卒業の資格を取ったこと。東京にてできた15歳の時お母様が亡くなられたけど帰る電車賃がなかった時に、会社の先輩が事情を察してお金を貸してくれたこと。苦労はしたけどたくさんの人に助けてもらって今があると力強くおっしゃってました。
人からもらった恩を自分が返していく番だと思って、社会貢献してきた。しかしもう1年くらいで会社の役員も青年会議所の相談役も全て降りて自分の果たせなかった夢をもう一度チャレンジしたいとおっしゃっていたので、何をチャレンジされるか尋ねるとIさんは嬉しそうに「もう一度大学に入って取れなかった資格を取りたい」とおっしゃいました。
何歳になっても自分の夢を諦めず心に思い続ければ、必ず叶えられる時は来るのだと胸がジンと熱くなりました。
最近リハビリを兼ねて行ったゴルフでキャディさんから「昔は随分ゴルフが上手だったでしょ?」と言われたIさん。
「なんでわかった?」と聞くと「アプローチが上手だから」と褒めてくれたそう。
さらに、昔は300ヤード近く飛んだけど、今はその半分しか飛ばなくなった。仲間からなんでそんな短い距離ばかり練習してるんだ?と言われるけど、俺より年上の上手い人がアプローチの練習をしろって教えてくれたから、ずっとアプローチの練習をしている。遠くに飛ばしたってスコアは良くならないって言ってるんだよ(笑)今は40台前半で回れることもあるから40を切りたいんだよね。と話してくれました。
ゴルフは生涯スポーツです。飛距離にこだわる時もあれば、Iさんのように今の能力を活かして、さらに上達を目指す事ができます。Iさんの夢を叶えるためのサポートを今後も続けるお手伝いができる事が嬉しいです。
ゴルフコーチ若林のYouTubeでも、シニア女子の動画を配信しています。今でも進化している2人の姿は希望の星です(笑)
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