私たちの知らないプロゴルファーの世界。プロゴルファー歴27年のBayashiこと若林由美のこれまでを改めて振り返るこの企画。動画で話している内容を、抜粋しました。
プロゴルファーを目指すきっかけ
私立女子校で自称「箱入り娘」だったBayashi。高校卒業が近づき、進路を選ぶ時期にゴルフに出会います。時代としても一般家庭でもゴルフが浸透し始めた頃。母の勧めでまずは、夏休みにキャディーのバイトをすることに。
たまたま日本女子ゴルフ協会の事務局の方のキャディーについた時に、手押しカートで坂道を登るBayashiのお尻を見た事務局の方が、「キミ、いいお尻をしているね」とプロゴルファーにスカウトされる。
トッププロの父が造るゴルフ場の研修生となる
それまで考えていなかったプロゴルファーへの道。未知の世界だったが周りの後押しもあり、トッププロの中嶋常幸プロの父、中島巌氏が造成中のゴルフ場で研修生募集の話が候補にあがり応募。
面接日になり、栃木県足利市の東松苑ゴルフ倶楽部へ。60人くらいの応募者がいる中、女子は一握り。面接はゴルフ場レストランのど真ん中。みんなが見ている中で巌氏と一対一で始まった。上下白のスーツ、金縁メガネと金歯、焼けて顔が真っ黒の出立ちの巌氏は怖い、の一言。社員を怒鳴り散らしている姿も見てさらに怯えてしまうBayashi。
そして、Bayashiの面接が始まる。
「手を見せてみろ」と言われ、次に「親指を見せてみろ」さらに、「おまえさんは、スターになりたいのか金持ちになりたいのか、どっちか」と聞かれる。スターになったらお金持ちになれるのかな?と考えた結果、答えたのは「スターになりたいです」
そんな緊張する中でも中島巌氏に対して、プロになれなくともこの人に5年は修行しようと直感的に感じたBayashi。人生で一番最初に決断した瞬間だったのかもしれない。
面接が終わった後、「お前たちが目指すプロゴルファーを見て来い」と言われ5番ホールで練習している中嶋常幸さんの弟、中島和也さんの姿を見に行くように言われる。初めて見るプロゴルファーの姿。その立ち振る舞いを見て「あ、これを目指すんだな」と、今でも鮮明にその姿は目に焼き付いている。
そして2ヶ月後、家族とのやりとりも制限され、のちに母から「囚われの身」と言われた研修生の生活がスタートする。
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